この商館時計は、スイスのグスタフ・ペルヌー社（GUSTAVE PERRENOUD）が、明治30年（1897年）頃に日本向けに販売していた懐中時計と思われます。 ケース裏蓋には、銀無垢の0.800とホールマーク、グスタフ・ペルヌー社のG.P.と獅子が刻印されております。 製造年は明治30年頃の約120年ほど前のものと思われます。 商館時計は、日本の時計史において先祖とも言える貴重な存在ですが、古いものですから黒く動きも悪いものが多く出品されていることもありイメージは良くありません。 今までに商館時計を多く扱ってきましたが、商館時計の魅力を知って頂きたく、出品に際しこれまで以上に手をかけております。 ケース・針など磨き仕上げを施し、文字盤・ムーブメントなどを洗浄、分解掃除を行っておりますので問題なく稼働しております。 手にとって頂くとわかりますが、明治当時の新品のような輝きを取り戻しております。ムーブメントも経年による劣化はありますがムーブメント表面の保護の観点から磨きは行わず何行程もの洗浄を行いましたので写真よりも輝いております。 焼き物の琺瑯文字盤はヒビもなく、石で装飾された金色の時針分針も大変綺麗な状態で輝きを放っております。 時刻合わせはダボ式で11時位置のダボを爪で押しながら行います。 リューズを押すと裏蓋が開き、中蓋ガラス越しに明治のムーブメントを楽しむことができます。この時計は16石のルビーが施されておりました。ガンギ車の受けには金無垢製のシャトンと言われる大きなカバーでルビーが固定されているのが特徴的です。 本来の姿を取り戻した大変綺麗な希少な商館時計となっております。商館時計の魅力を感じて頂けますと幸いです。 【商品情報】 横幅：56.1mm 縦幅：73.1mm（リューズまで）／83.9mm（環まで） 厚み：18.6mm 重さ：126.85g ※稼働確認済み（分解掃除済み） ゼンマイ ■手巻き式ムーブメントですので1日1回くらい巻いてやる必要がございます。 ■現在稼働していますが、アンティーク時計となりますので精度及び稼働を保証するものではございませんので予めご了承ください。