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★商品説明★
大型図録本 金重陶陽 備前中興の祖 カラー作品100点超 現代日本陶芸全集 やきものの美  監修：今泉篤男 責任編集：林屋晴三 集英社 1981年 111ページ 約39ｘ31ｘ3cm

※絶版

現代陶芸の巨匠15人の作品を個人別に集大成、多数の未発表作を含む名陶を各巻に百点余収めた本格的全集のうち、本書は 人間国宝・金重陶陽。 独自の窯の開発や原土の生成法の発見で古陶の土味の再現に成功した金重陶陽。「備前中興の祖」の作品100点余りを収める。大型図録のためカラー写真にて作品の細部まで鑑賞することができる。 巻末には制作年代順の写真付き作品リストも収載され、制作風景の作家写真、論考テキストも読み応えのある大変貴重な資料本。
【凡例より】 一、本巻には金重陶陽の代表的な作品105点、109図を収録した。図版の掲載は二つに分け、原則として前半は1ページ1作品、後半は器形別編年を考慮して配列した。 一、図版には、図版番号、作品名称、制作年代、目安となる寸法、そして公共に属する作品については所蔵者を記した。 一、巻末に収録作品の制作年順による写真付き目録を付し、詳しい寸法等を併記した。 一、本文中、漢字は原則として新字体を用い、引用文についても旧漢字をこれに改めた。


【目次より】 図版 作家とその時代／今泉篤男 図版 人と作品／林屋晴三 年譜 作品目録 ◆図版目次 備前耳付花入 備前三角擂座花入 備前耳付花入 備前耳付花入 備前掛花入 備前筒掛花人 備前一重切掛花入 備前花器 備前香炉 鉄彩木菟香炉 備前茶入 備前耳付水指 備前耳付水指 備前三角茶入 絵志野茶入 備前筒茶碗 備前沓茶碗 備前耳付水指 備前竹蓋置 備前緋襷建水 信楽耳付水指 信楽筆洗茶碗 信楽茶碗 絵唐津茶碗 備前三角徳利 備前酒呑 備前酒呑 備前三角徳利 備前扁壺徳利 備前酒呑 備前緋襷酒呑 備前緋襷扁壺徳利 備前長方台鉢 備前四方平鉢 備前手鉢 鉄釉台鉢 備前緋襷瓦鳩香炉 備前諫鼓鳥香炉 色絵備前諫鼓鳥香炉 備前獅子香炉 青備前小田巻獅子香炉 備前四方獅子蓋香炉 備前緋襷梅松刻文管耳水指 備前緋襷銚子 備前緋襷竹透文手鉢 備前姥口釜 備前緋襷手桶水指 備前桝蓋置 備前宝瓶 備前急須 備前鰐口花入 備前耳付花入 備前耳付花入 備前耳付花入 備前耳付花入 備前耳付花入 備前耳付花入 備前壷花瓶 備前緋襷壷花瓶 備前辻堂香合 備前伽藍香合 備前木魚香合 備前竹蓋置 織部茶入 備前肩衝茶入 備前胴締建水 備前水指 備前緋襷壺水指 備前緋襷水指 備前緋襷水指 備前菱水指 唐津茶碗 志野茶碗 伊賀茶碗 備前緋襷茶碗 備前茶碗 備前沓茶碗 備前瓢徳利 備前扁壺徳利 備前三角徳利 備前鶴首徳利 備前緋襷徳利 備前徳利 備前徳利 備前徳利 備前酒呑 備前酒呑 備前酒呑 備前緋襷酒呑 志野酒呑 唐津酒呑 絵唐津酒呑 鉄釉酒呑 信楽沓鉢 備前輪花鉢 備前三角鉢 絵志野醤油注 備前四方皿 備前手付向付 備前向付 備前緋襷大平鉢 備前緋襷大平鉢 備前人形 鉄彩花器 ケース表・備前耳付花入（図３） ケース裏・備前市伊都の仕事場にて制作中の金重陶陽（1965年撮影）
【作家とその時代】より一部紹介 この巻の責任編集者である林屋晴三さんはじめ、いまは亡い小山冨士夫さんなどが、口々に金重陶陽を目して備前焼中興の祖と呼んでいる。人も知るように、備前の焼きものの歴史は非常に旧く、その最も旧い窯跡は須恵器を焼いた窯だと研究家はいっている。尤も朝鮮半島から高温焼成の陶質土器の技法が伝わって、日本で須恵器を焼いた時期は五世紀後半ごろから十二世紀に亙った長期間とされていて、初期の須恵器は大阪南部の丘陵地帯と見られている。備前の地で須恵器を焼くようになったのは、恐らく須恵器としては末期の頃であろう。が、それがやがて鎌倉、室町の時期を経て、桃山期の素晴らしいいわゆる古備前の制作につながる。 金重陶陽を「備前焼中興の祖」とするならば、誰をしも古備前の最初の祖と呼ぶべきか、それはすでに歴史の上では名の消えている一群の桃山期の無名の陶工であろう。時代の力というのは恐ろしい。桃山期と思われる古備前には、もちろん擂鉢とか食器とか、さまざまな雑器は多いが、その中に茶器として使われて名品とされるものが少なくない。当時の茶人、茶匠の好尚もあったろうが、それらの茶陶はこの時代の備前の名もない陶工たちがむしろ無雑作に形づくり、当時の陶工なら誰でもやるようなやり方に従って窯で焼いたものに、現在から見て実に素晴らしい茶陶があるわけだ。現在では、昔、無心でやれたことを有心で自覚的にやらなければならない。それは茶陶に限らず、あらゆる伝統的作業における宿命というべき事柄である。 永い備前焼の歴史にあって、金重陶陽はそのことに自分の生涯を賭けた。そして若い時期の生活苦や、その折その折に遭遇した技術上のさまざまな苦難を乗り越えて、備前の焼きものを今日の隆盛に導く礎を築いたのである。そのことが、小山冨士夫をして、もし金重陶陽が出現しなかったら、現在の備前焼の盛況はあり得なかったろうと歎じさせた理由である。
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金重陶陽の伝記については、林屋晴三さんの文章に詳しく述べてあるから、私はこの小文で、いささか個人的な述懐の二、三を記してみたい。 金重陶陽が若年の頃から手がけて生計の資としていた小彫塑風の細工ものの備前焼から茶陶の制作に転じたきっかけの」つになったと推測されるのは、昭和七年七月に、先代の官休庵の千宗守愈好斎（以下略）
【人と作品 古備前の再興】より小見出し 制作風景写真多数収録、古備前徳利「銘年わすれ」、墨絵、色紙など 細工物時代 桃山陶への回帰 金重陶陽の作品 金重陶陽の作風 金重陶陽の生涯 北大路魯山人、イサム・ノグチほか


◆執筆者紹介 今泉篤男 明治三十五年（一九〇二）、山形県米沢市に生まれる。東京帝国大学文学部美学美術史学科を卒業、渡欧しパリ大学、ベルリン大学に学ぶ。財団法人国際文化振興会に勤務。文化学院美術部長、跡見学園女子短期大学生活芸術科長、国立近代美術館設置準備委員、同館次長、京都国立近代美術館長などを経て、現在は美術評論家。 主な著書＝『今泉篤男著作集』全六巻（求能堂）、『現代画家論』（美術出版社）、『西洋の美術』（小峰書店）、『現代美術の作家たち』（中央公論美術出版）、『安田靫彦』（集英社）ほか。
林屋晴三 昭和三年（一九二八）、宇治市に生まれる。東京国立博物館陶磁室長を経て、現在は同館工芸課長。東洋陶磁学会常任委員。 主な著書＝『日本の陶磁』全七巻（中央公論社）、『原色愛蔵版日本の陶磁』全十四巻（中央公論社）、『高麗茶碗』第一上二巻（中央公論社）、『板谷波山』（集英社）共著＝『茶碗』全五巻（平凡社）、「中国古陶磁」全二巻（毎日新聞社）、『現代の陶芸』第四・六・十巻（講談社）ほか。

★状態★ 1981年のとても古い本です。化粧函入・カバー付き、函は背ヤケあり（帯のあった部分以外）、裏表紙側にうっすらヤケ。 カバー裏表紙側の下端にしわあり、ほかは通常保管によるスレ程度。 カラー写真図版良好、目立った書込み・線引無し、経年の割に比較的保存状態良好、 問題なくお読みいただけると思います。（見落としはご容赦ください）
＜絶版・入手困難本＞オークションにも滅多に出ない、貴重な一冊です。 古本・品にご理解のある方、この機会にぜひ宜しくお願いいたします。

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